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9月15日・17日 横浜市大会(4年生Y)


4年生YELLOW 市大会
「中身」

WHITEに続きYELLOWの市大会も始まりました。
結果だけでしか評価することが出来ない人達にも、
絶対に負けてはいけないと常々伝えてはいますが、
2日目を終えて3勝1分で結果だけは上々でしょうか。

「冷蔵庫の中身を見て何かを作れる人」
よく言われる「料理が上手な人」の条件のひとつ。
僕は指導や育成はこれと同じ考えでやっています。
もちろん彼らを担当してからも変えてはいません。

子供より大人の方が知識量があって当たり前。
それを頭ごなしに見せびらかせるのが仕事ではない。
冷蔵庫の中身を無視し新しい材料を買ってきては、
全く新しい料理を作ってしまうことはしたくない。

コーチの色なんかに染まらなくていい。
むしろ彼らの色を引き出さなければいけない。

要するにここで言う「冷蔵庫の中身」とは頭の中。
選手達がどういう情報を取り入れているのか、
選手達がどういうことを考えられているのか。

情報と発想がなければ彼らの知識は増えません。
そして、知識が増えなければ「成長」とは言えません。

まずは彼らのその日のそれを覗きます。
心身のコンディションややる気メーター。
やってのけたいプレーや挑戦したいポジション。
ここ最近の反省点・改善点や修正する為の方法。

会話の節々にたくさんのヒントが隠されてます。
僕が彼らと接する時の1番の楽しみかもしれない。

その出てきた材料達に少し味付けをするだけで。
いきなり否定もせずに僕なりの答えも与えずに、
少しずつ少しずつ一緒に考えていく時間にする。
情報と発想の可能性を狭めてしまわないように。

試合は初日が大変なピッチコンディションで、
なかなか彼らのサッカーをやらせてもらえず…
そんな環境の中でも安全な場所や危険な場所、
どういうプレーがいいのかよく考えていました。

2日目はピッチコンディションがとても回復し、
もうそれが言い訳には出来ないような状況でした。
ピッチに立っている選手達でしっかり声をかけ、
しっかりとピッチの中だけで戦ってくれました。

しかし、それも時間と共に徐々に消えていく。
「どうせ誰かがやってくれるだろう」
それも中身(表情)を見ればすぐに分かります。
1人1人の責任感も薄れていき歓声に騙される。

「もし奪われたら…」とか「もし奪ったら…」
攻撃時の守備の意識や守備時の攻撃の意識も少ない。
「パスした後どうするか」や「抜かれた後どうするか」
攻撃から攻撃の切替や守備から守備の切替も遅い。

晴天のなか僕に雷を落とされながらも、
終わってみればなんとか3勝1分でしたが、
僕が見るべきなのは結果ではなく彼らの中身。

「あのコントロールミスさえなければ…」
「あの時しっかりと声をかけられていたら…」
「もし相手のプレッシャーが更に早かったら…」
「あそこで自分が1歩でも足を出せていたら…」

そういう中身(意識)になっているのであれば、
きっと成長出来るという話を最後にしました。
彼らは毎試合プレーするなかで成長という、
勝つことよりも難しいことに挑戦しています。
次に会う時の彼らの中身をまた楽しみにしてます。

最後に、とても近いとは言えない会場まで、
WHITEのメンバーが応援に来てくれました。
こういったよく目にする彼らの絆もまた、
勝つことより難しいことなのかもしれません。

雨の日も暑い日も選手達が成長出来る機会を、
温かく見守って頂きありがとうございました。
また、対戦させて頂いたチーム関係者の皆様、
この日も大変ありがとうございました。

村上


オフィシャルクラブパートナー


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